東京・生活者ネットワーク 「新春の集い」

2019年2月8日 17時46分 | カテゴリー: 活動報告

「頼りあえる社会へ 自由と可能性をすべての人に」 講演会に参加して

  井手英策先生(慶応義塾大学経済学部教授)の講演にて、とても興味深く、そしてとても楽しい話を聴きました。「増税」の話です。

 私は以前からデンマークに興味を持っており、移住するならデンマークと冗談半分に言っていました。今回のお話はまさしくその北欧の国々の税は日本よりも高いのに、なぜ幸福度が高いのか?その切り口から「税の使い道」について語り合おうという呼びかけでした。

 今の日本は、「自己責任」の社会となってしまっています。真面目にきちんと働いて、稼いで、貯蓄をして、自分の人生は自分の稼ぎで賄うもの。それは病気をしない、事故にもあわない、介護も必要ない、基本的に健康で一生を過ごすものだと。そして、「貧乏」にならない為に、持ち家を諦める人、子どもを諦める人、結婚を諦める人が増えている。様々なものを諦めて、その上で「貧乏」ではない自分を守っている状況が、今の日本と言える、とのお話に大きく頷くばかりでした。

 私がデンマークに興味を持ったきっかけは、幸福度が高い人々の暮らしを紹介される中で、子どもたちは森の幼稚園でのびのび育ち、街中では学生たちが歴史の授業を開いている様子があり、園舎校舎の中にとどまらない豊かな学びが実現しているその様子に憧れを抱き、何より「貯金するより、税金を納めた方がいい」そう語る市民までいるということに感動を覚えたのです。子育て世帯向け、高齢者向けと言わず、みんなが豊かに過ごせる税の使い方をしているからです。

 喜んで税金を納めたい!!これが私がデンマークへの移住すら考えた一番の理由です。

 税金で、教育費も医療費も保障され、老後の心配もなく生活が潤う実感を持てれば、より自由に自分らしい人生を送ることができれば、消費税増税も悪くはありません。要は税金で「みんな」が幸せになれる制度を作ればいいのです。

「頼りあえる社会」に近づくために、税の使い道を考えた「楽しい増税論議」が必要だと改めて思いました。